聖なる光【完結】
「私たちずっと一緒にいれるよね?」私は振り向いて聖矢に問いかける。
聖矢はゆっくりと私の方を見た。
「何、言ってんだよ。当たり前だろ?」
少し声が震えていた。
聖矢……。
でもやっぱり聞けなくて。自分の無力さを実感した。
支えていく、そうみんなの前で言ったのに、誓ったのに。
「そ、だよね。ごめんね、変なこと言って」
「いや、」それから無言が続いた。
「おい、中谷」階段のところから聖矢の顧問の声が聞こえる。
「あ、はい」
「ちょっと来い」そう言って手招きする。聖矢はスパイクと歯ブラシを椅子の上において先生の方に歩き出した。
「光、ちょっと待ってて」
「う、うん」