聖なる光【完結】
「中谷、何言ってんだ」先生が頭を抱えている。
先生の隣には女性の人と外国人男性が立っている。
「中谷!!!」先生が聖矢の肩を揺らす。
「チャンスなんだぞ!?こんなチャンス今、全国にお前1人だ」
私は怖くて座っていた場所に戻った。
胸が激しくドキドキといっている。
胸が張り裂けそうで……。
でも、聖矢ば行かない゙そう言った。彼の言葉を信じる他、なかった。
いつだって聖矢は隣に居てほしい。ただのわがままだ。
漫画だったら辛いながらもその現実を認めて送り出すだろう。
でも漫画じゃない。私は漫画の主人公のように強くなんかない。
そんなに心も広くない。
そんなそっとやちょっとの説得ではうんと頷けない。
分かってる……。
私が避けたい現実が今、目の前で起ころうとしていると。
こんなに聖矢を好きになっているなんて知らなかった。
心が聖矢がいっぱいになったの。
ダメだよ…。聖矢が居なくなることなんて考えたくもないから。
愛してるの、彼を。