聖なる光【完結】
story☆seven
聖矢はその一週間後に本格的に引退した。
引退してからも国体の試合とかには出ていたみたいだ。
私は少しずつ受験勉強を始めていた。航空関係の仕事に着くための学校へ入学するために。
「光っ」
HRをしている私のクラスに容赦なく入ってきて目立つ彼。
聖矢はHRをしているのに気がつかなかったのかクラス全員が聖矢の姿をガン見していた。
「あ……」恥ずかしそうに後ろに下がりながら頭を下げる聖矢。
クラスのみんなはそんな聖矢の姿を見て笑っていた。
きっと聖矢は廊下で顔を真っ赤にしているだろう。想像すると一度止まった笑いがまた始まってしまう。
「おい、藍川。彼氏が来て嬉しかったのは分かるがニヤニヤするのはもう終わりだ」突然先生が私に指摘する。
その言葉でまたクラスは笑いで包まれる。
聖矢のバカ!私まで笑い者になっちゃったじゃん……(泣)
HRが終わって友達にあれこれ言われた。
「藍川、ニヤニヤするな」
「彼氏が来て嬉しかったのは分かるが」からかうように話すみんな。
「うるさいな〜」それだけ言ってみんなとバイバイをして教室で出た。