聖なる光【完結】
私のクラスから少し離れた踊り場に聖矢の姿があった。
聖矢は誰かと話しているようで私に気付くとその友達が聖矢にバイバイと言って帰っていった。
「話、よかったの?」私は聖矢と話していた彼の後ろ姿を見ながら聖矢に尋ねる。
「別に大丈夫。ただの世間話だから」そう言って私たちは歩き始めた。
「ってかさっきのむちゃくちゃ恥ずかしかったんだけど!」聖矢は最悪だと言うような顔をしながら話しかけてくる。
「私だってそのせいで笑い者になったんだから」
「何でだよ」
「聖矢が廊下で真っ赤にしてるの想像したら可笑しくて笑ったら先生にニヤニヤするなって言われた。」そう言うと聖矢は思いっきり笑いだした。
「何で聖矢が笑うのよ!もう!」
「ごめん、ごめん!さすが光だなって思って」
「もぉー」そう言って聖矢を睨むと頭をポンポンとしてきた。やっぱりこの行為には照れてしまう。