聖なる光【完結】

美優が気を遣ってくれたのか2人になるようにしてくれた。

他のみんなは知くんを気に入ったようで名残惜しそうにしていた。

知くんと改めて2人になるとすごく緊張する。さっきまでみんなも居たから余計だろう。

「光の友達みんな明るくていい子ばっかやな」
「うんっ」
誉めてくれるのは嬉しいけどやっぱり嫉妬してしまう。

こんなに嫉妬をしたりするのは初めてだった。

「今からな、行きたいとこあるねん」
「うん。いいけどドライブは終わり?」
「ふふん」ニコニコしながら何も言わない知くん。

少し合間をあけて話す知くん。
「ドライブは口実や。本間はそこに連れていきたいねん」
「みんなにドライブ誘ってたくせに」ちょっと意地悪っぽく言ってみる。


「なんやみんな誘ったの嫉妬したんか?」私は黙りこむ。そして丁度いいタイミングで赤信号に引っ掛かる。

「えっ…本間に嫉妬したん?」知くんは驚いた顔つきで私の顔を見てくる。

< 246 / 308 >

この作品をシェア

pagetop