聖なる光【完結】
「光に頑張れって何回も背中押したのにな。意味分からんやろ」笑いながら話す知くん。私は驚いて言葉が出ない。
「最初は本間に軽い気持ちで光に声かけてん。可愛いなぁーって」真剣に話す知くんをじっと見つめる。
私は話を聞きながら知くんと出会ったときのことを思い出す。
私は受験が終わり、体重が増えていたことに気付きジムに通うことにした。
部活に行こうとも考えたが、聖矢が部活に毎日出ているのを知り会いたくなかったから私はジムに通うことにした。
ジムに通って2回目の日、私は走るマシーンを使っていたときだった。
「最近通い始めたん?」突然、声をかけてくる軽そうな男。