聖なる光【完結】

「光と居ったら自分らしく居れるねん。多分、いつの間にか惹かれてたんやと思う。」恥ずかしそうに話す知くん。

「クリスマスの日、光と会えて本間に嬉しかった。さすがにクリスマスまでジムこーへんと思ってたしな。でも、ジムでずっと待ってる自分がおった」

私は途切れ途切れで「うん」と、知くんに相槌をうった。

「あの日、光ずっと悲しそうな顔してた。いや、時々悲しそうな顔してた。

でもクリスマスの時は本間に見てられへんかった。

それで元彼の話聞いて、ショックやったけどそれよりも光のことが心配やった。
光はな、笑ってる方がいいから。本間に好きになったんやなってその時思った。」

知くんがそこまで心配してくれていたなんて知らなかった。

こんなに思ってくれていたなんて思いもしなかったから。

私は話を聞きながら知くんの優しさをぐっと感じ涙が出てきた。


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