聖なる光【完結】
「光…?」
泣いてる私に気付いて顔を覗きこむ知くん。私は手で顔を隠しながら首を真横に振る。
「ごめんな、急に話して。嫌やったよな?」
私はもう一度首を横に振る。
「違う……嬉しいの。こんなに思っててくれたなんて全然知らなかったから」
「光……」
知くんは私の言葉を聞いて私を引いて抱き締めた。
知くんの腕の中はすごく温かくて幸せだった。
「光のこと応援したいて思ってた。でも最近、ずっと一緒に居ててやっぱり気持ち伝えたいって思った。ズルいやんな。応援してたのに、急に気持ち伝えたりして。」
私は知くんの腕の中で首を横に振った。
知くんはズルくない。知くんは私のことを応援してくれていたんだから。
私の背中を押してくれたのは知くんだもん。