聖なる光【完結】

「グズっ……ぅ…」
「えっ、ちょっ」

さっき泣き止んだのにまた涙が溢れてくる。知くんは私の背中を擦ってくれている。

「知くん……優しすぎだよ。」私は泣きながら知くんに笑いかけた。

「それは光やからやで」知くんはぐっと私を引き寄せた。

知くんの大阪弁が大好き。知くんの優しさが大好き。今は知くんと居たい……
そう強く思った。

知くんは1時間も待ってくれていたらしい。

「知くんの手、冷たくなっちゃったね。ごめんね、待たせて」私達は手を繋ぎながら道を歩く。

「光の手温かいからもう大丈夫」そう言って微笑む知くん。

「だーいすき」そう言って私は知くんの腕に引っ付いた。

「俺も」

知くん……傷つけてごめんね。こんな私でごめんね……

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