聖なる光【完結】
「ごめんね、遅くなって」
「いや、今来た」2人の間に微妙な空気が流れる。私は知くんの隣に座った。
「今日、サークルは?」
「休み」少し冷たい知くん。胸が苦しくなる。
「知くん…あの、「ごめん…今、むっちゃ冷たかったよな。ごめん、そんなつもり全くなかったのに」
「ううん、そんなの謝らないで。私が悪いんだから」
「別に、光、悪くないで?」知くんは優しく笑った。
「でも……」
「本間に、すぐ自分を悪くしようとするんやから。俺はな、本間に光が笑ってくれてるならそれでええねん。毎日元気に過ごしてくれてるならそれで嬉しいねん」
「ぁ…りが…とっ」泣かないって決めてたのに知くんの優しさに涙する。