聖なる光【完結】
私は知くんが見えなくなったのを確認してから公園を出た。
もう振り向かない。私は自分の気持ちに素直になるよ。
電車を乗り継いで成田空港に向かった。空港に着くと15時を回っていた。
私は急いでアメリカ行きの飛行機の改札機に急いだ。
話したいことがたくさんある……
伝えたいことがたくさんある。
遠回りしたけど、やっぱり私は聖矢が好きなの。
「聖矢っ!」たくさん集まる聖矢の友達や、部活の仲間の間から見える聖矢の姿。私の声が聞こえてみんなが道をあけてくれる。
「光……」聖矢は持っていたカバンを床に置いた。私は勢いよく聖矢に抱き着いた。
「聖矢っ」聖矢は私の背中に手を回した。