聖なる光【完結】
「やめてください!!」私は後ろにあった壁に押し付けられた。三浦先輩の顔が近づいてきた。
やめて…。聖矢、助けて!!
「何、やってんですか三浦先輩」三浦先輩は声に気づいて後ろを振り向いた。
「た、拓真」拓真…。
「俺に光のロッカーの場所聞くからおかしいと思ったんですよ。まあ、俺は言わなかったから誰に聞いたか知らないですけど。こんなことしていいと思ってるんですか?」
「てめえなんだその口の聞き方」そう言った瞬間三浦先輩の手が伸びた。
「拓真っっ!!」拓真はきれいに避けて先輩を投げ飛ばした。
あっ!!思い出した。
前、2人でご飯食べに行ったときに「俺、実は柔道してるんだ」と、自慢気に話している拓真を思い出した。
先輩は驚いて走ってどこかに行ってしまった。