聖なる光【完結】

「聖矢……」
「ただいま」

彼は前よりも身長が少し伸びた気がする。それとも会わない時間が長すぎて忘れてしまっていたのだろうか。

顔はあの時と全く変わっていなかった。

「な、なんで……」
「光に会いたくて。やっと帰れたんだ」彼は橋にもたれて私を見つめる。

「もう会えないと思ってた…」私がそう言うと彼は私をギュッと抱き締めてくれた。

「I love you so much.(君を本当に愛してるよ)」
「バカ、聖矢」

そう言うと彼は私の唇にキスをした。
6年ぶりの聖矢とのキス。

まだ信じられなくて…まだ目の前に聖矢がいると信じられない。

「大好き。もう離れない」
「俺も離れないよ」再びキスをする。


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