聖なる光【完結】
No.6JAPAN:SEIYA NAKATANI
聖矢の名前が呼ばれた途端、会場はどばっと盛り上がる。選手紹介が終わり聖矢の顔つきが変わる。
そして会場は今までにないような静かな会場へと変わった。
「位置に着いて」選手たちはタータンに手をゆっくりと着いていく。
私は胸の前で手と手を合わせた。
「よーい」
バン
ピストルの音とともに一斉に飛び出す聖矢と選手たち。
華麗な足運び、そしてさっさと前に出てくる。
ゴール出前で私は立ち上がり声をだした。
「いけ、聖矢!」聖矢はアメリカ人選手と互角だった。会場がまた再び盛り上がる。
「えっ、どっち?!」不安を隠せない様子で私はキョロキョロする。私は掲示板の方をじっと見つめた。文字がゆっくりと出てくる。