聖なる光【完結】

No.6JAPAN:SEIYA NAKATANI
聖矢の名前が呼ばれた途端、会場はどばっと盛り上がる。選手紹介が終わり聖矢の顔つきが変わる。

そして会場は今までにないような静かな会場へと変わった。

「位置に着いて」選手たちはタータンに手をゆっくりと着いていく。

私は胸の前で手と手を合わせた。

「よーい」

バン

ピストルの音とともに一斉に飛び出す聖矢と選手たち。

華麗な足運び、そしてさっさと前に出てくる。
ゴール出前で私は立ち上がり声をだした。

「いけ、聖矢!」聖矢はアメリカ人選手と互角だった。会場がまた再び盛り上がる。

「えっ、どっち?!」不安を隠せない様子で私はキョロキョロする。私は掲示板の方をじっと見つめた。文字がゆっくりと出てくる。

< 300 / 308 >

この作品をシェア

pagetop