聖なる光【完結】

それから4ヶ月後の春だった。私は、拓真がここに来なくなってからはこの公園に来る小学生や幼稚園児と遊ぶようになった。

拓真がいなくなって何も変わらないと思ったけど、やっぱり寂しかったんだ。

「ゆきちゃん上手だね」私は、ゆきちゃんという女の子と一緒にバスケをしていた。
ゆきちゃんはパスが上手でかわいい小学一年生。

前から、制服のポケットに手を突っ込んでふてくされた顔をした拓真がやってきた。

「拓真っ」
「おう」私は拓真が落ち込んでるように見えた。

今日の朝、拓真から久しぶりにメールが届いた。

゙今日、放課後行ぐ

不器用なメールだったけど私には伝わった。きっと何かあったんだ。

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