聖なる光【完結】
少し離れたところでサッカーをしていた男の子たちが拓真に気付いてこっちにやってきた。
「ひかねぇ、そいつ誰?」
「ひかねぇの彼氏?」みんな言いたい放題だ。
「違うよ。私の大事な友達。私、このお兄ちゃんと話あるからゆきちゃんもサッカーいれてあげて」
「うん、わかった」男の子たちはゆきちゃんの手をとってサッカーをしにいった。
「拓真、おかえりっ」私は精一杯背伸びして拓真の髪の毛をぐちゃぐちゃにした。
「なんだよっ」拓真はいつもの笑顔を取り戻した。
私たちは花壇のところに座った。
「別れたの?」私はゆっくりと拓真に聞く。
「うん…」
「ついに拓真も失恋かっ。でも拓真だったら次があるって!!だから「違うしっ」
「えっ!?違うって!?」
私はてっきり振られて落ち込んでるんだと思ったから今日1日ずっとなぐさめる言葉考えてたのに。