聖なる光【完結】

「俺が振ったんだよ」
「えーっ!?じゃあ、何でそんな落ち込んでんのよ!!」
私は今日1日の授業をこんなやつのために使ってしまったと後悔した。

考えすぎてるおかげで先生には怒られるし、部活わざわざサボったし…。

「何でお前がそんなキレてんだよ」
(何、この顔。ムカつく)
「私、てっきり拓真が振られて慰めてほしいのかと思って今日1日中慰めの言葉考えてたんだけどっ!!」
私はフンッっとそっぽを向いた。

「フフ」拓真の笑いが耳に入った。拓真の方を向くと何もなかったように大笑いしていた。
「何よ」
「いや、光らしいなって。それのおかげで全部とんでったわ。サンキュー、光」

そう言ってサッカーをしているみんなの中に入っていった。

「ま、いっか」
私は拓真がここにいることがとても嬉しかった。やっぱり拓真が居ないと寂しかった。小学生の子たちと遊んだりしてたけどあの子たちの前では泣けないし。


やっぱり思いっきり泣けるのは拓真の前くらいだから。

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