聖なる光【完結】

「ちょっと遅いけど誕生日おめでとう」私たちはファミレスに入って拓真に誕生日プレゼントを渡した。
受験があったため4ヶ月間二人で会っていなかった。

「何、開けていい?」
「いいよっ」拓真は嬉しそうに袋を開けていた。
「えっ…これ、…」
「どうっ?気に入った?」私が買ったのは前から拓真がほしいと言っていたバッシュ。

「ありがとな。でも高かったんじゃねぇの?」拓真は心配そうに尋ねてくる。
「前からこのために溜めてたから。それに…」
「それに?」
「拓真にはほんとに感謝してる。それは拓真への感謝だよ。拓真、出会えてよかったよ」拓真はとても照れていた。

「もうすぐ桜ヶ丘に行けるんだな」
「そうだね」
「まさか、美優ちゃんも耀太も受かるとはな」
あのときからときどき美優と耀太に拓真と4人で勉強するようになった。

もちろん男同士の耀太と拓真はとても仲良くなった。「そうだね。私らが頑張ったからだね」
「そだなっ」2人で笑った。

「なあ、光」
「ん?」
「絶対、全国行こうな」
「うん」

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