聖なる光【完結】

「離してって言われても、俺、離さねえからな。俺が…俺がお前の苦しみも悔しさも全部受け止めるから。どこも行くな。行くな」あなたは私の光でした。

「聖矢…でも、」聖矢にはあの子がいる。

゙何で聖矢はあなたに優しくするの?゙

「千夏は大丈夫」私の気持ちを察知したのか聖矢は私の顔を見た。
「お前には俺がいる。俺がずっと側にいる。俺に当たってもいい。光は俺が守る」

聖矢、あのときの私の涙は嬉し涙だったんだよ?
すごくすごく嬉しくて。

「聖矢っ」私は聖矢の名前しか呼べなかった。
「光、好きだ」人がたくさんいるにも関わらず聖矢は気にせず私にキスをした。

その瞬間、拍手が上がった。
「よっ、色男〜」元気なおじさんが叫んでいる。
「幸せになってね」たくさんの声が飛び交う。
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