聖なる光【完結】
「事故の日さ、光俺の名前呼んだだろ?俺さあ、もう諦められてるって思ったけど違った。やっぱり好きだって思った。光が飛び出してきたときトラックが前から来てて…光が死ぬって考えたら怖かった。光の笑顔見れなくなったらどうしようって。光のこと絶対助けるって思った。だけど、その前に大上が走ってた。光のこと守ろうって必死だった。あんなこと、本当に愛してないとできねぇよ」
「どぉいう意味?」
「光…まだ辛いかもしれない。だけど聞いてほしい。俺、大上から最後の言葉受け取ってる。大丈夫か?」
「うん…」拓真、私に何を残したの?
『ひか、る…い、き…ろ。あい、してる。ぜんこ、く行け』
「光、生きろ。愛してる。全国いけって」
拓真…私何も知らなかった。ずっと親友だと思ってた。いつから…。私は泣き崩れてしまった。