聖なる光【完結】
次の日は休みなく学校がある。教室に入るとなぜか美優たちは怪談話をしている。窓からは夏にもってこいのそよ風がはいる。私は大きく伸びをして席に座る。
「あっ、光おはよう」美優が楽しそうに私に声をかけてくる。その輪に居た、怖がりの郁子が私に近づき、私の腕を持つ。
「光〜怖いよ」
「怖がりのくせに聞くからでしょ。ってか美優!!朝っぱらから何の話してんのよ」私は呆れたように美優に言う。
「昨日さあー耀太と歩いてたらさ、電柱の前に白いワンピース来た女の人が立ってたんだよ」美優は昔からこんな話を作りは私に話をしてきた。
興味津々の亜矢子とさなえは口をとんがらさせて真剣に聞いている。
「どーせ嘘なのに」
「えっ!?嘘なの?」
郁子が少し安心したように言う。
「多分ね。美優、ああいう話、耀太とよく作って私に話してくる」
「そうなの!?」私は郁子を安心させるように言う。