聖なる光【完結】

「始めまして。桜田由依です」
「あ、私は藍川光です」そう言って頭を下げた。

そして顔をあげると由依さんは話始めた。
「私、拓真の元カノです
」「えっ」何か言われるそう思った。

「拓真、すごく優しかった。遊びにいってもすぐに道路側に立ってくれて。拓真はそういう人なんですよね」由依さんは優しく私に話してくれた。

「拓真、藍川さんの話よくしてたんです。私、思いました。拓真は優しいけど好きなのは私じゃなく光って子なんだろうなって。私には気ばっかり遣ってました。私、そのことには気付いてたけど言えなかった。好きだったから。でも、そんな拓真が嫌だった。素の拓真を私に見せてほしかった…。だから別れる前の日、ついに言ったんです。」

『今の拓真は本当の拓真じゃない!!拓真辛いなら言ってよ。拓真はきっと光さんが好きなんでしょ?だけどずっと友達だったから好きって感情、光さんにばれたくなかったんでしょ!?そうでしょ!?私に本音見せてよ!!』

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