聖なる光【完結】

「次の日、私は拓真に呼び出されました」

『ごめん。由依…。由依に図星言われて怖かった。俺、由依に逃げてたんだ。由依と話すようになってこの子なら絶対、光を忘れられる。前みたいに友達に戻れるって思った。でも、やっぱりダメだった。昨日、由依に言われて改めて気づいた。俺、本当に光が好きだって』

「私、正直悔しかったです。結果は分かってたけど私も拓真がすごく好きだったから。でもね、体育祭に藍川さん見に来てたでしょ?私、あの時すごく嫌だった。だけどあなたと拓真を見たら恥ずかしくなった。本当に藍川さんは光輝いてて、拓真もたのしそうだった。そりゃ、私負けるなって思った。」由依さん…。

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