聖なる光【完結】

「交通事故で。それで祖母に預けられてこっちに来たんだ。それで小学校で馴染めない俺に話しかけてくれたのが拓真だった。あいつは小学校の頃から優しかったな…だから警察の世話なったらあいつが拓真のお母さんと一緒に迎えに来てくれた。もちろん怒ってたよ。だけど、最後はいつも優しいんだ」拓真のことを思うと胸が苦しくなる。

「俺もバスケやってたんだけど中1の冬に祖母が死んで俺は1人になった。それからなんだ…俺が荒れだしたの。拓真は何度も俺に声をかけてくれた…だけどそれが鬱陶しかった。」
悟史くんは途中で鼻をすすりながら話してくれた。

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