聖なる光【完結】
「私、気に入らなかった。だけどね、聖矢に言われた。千夏は好きだけど千夏が俺を想う好きとは違う。俺は光を守りたいって。それ言われたときなぜか気持ちが楽になった。初めて聖矢が本気で私に当たってきた気がしたから。だから私もう大丈夫。好きじゃないって言ったら嘘になるけどでももう藍川さんを恨んでない。だから聖矢をしっかり支えてあげてね」
「うん」
千夏ちゃん?
私、本当に嬉しかったの。
千夏ちゃんの優しさにも気付くことができたんだもん。
「これからもよろしく」
感謝の気持ちを込めて私は千夏ちゃんに握手を頼んだ。
「えっ怒ってないの?」
「何に怒るの?私は嬉しいよ。千夏ちゃんが自分から全部話してくれて。私も頑張ろうと思った。ありがとう。私と友達になってください」
それが精一杯の私の気持ち。