聖なる光【完結】

聖矢は学校が終わるとすぐにリハビリに行き、長い時間リハビリに励んだ。
聖矢はあり得ないくらいの回復力を見せた。

「聖矢、治るの早いね」私たちはいつも通り屋上で二人で過ごしている。
「光が居てくれたから。光が居なかったら俺、ここまで頑張れなかった。ありがとう」
聖矢は口にソーセージをいれようとしている私をギュッっと抱きしめた。

「せ、聖矢…ソーセージ…」聖矢は私の言葉を無視して強く強く抱きしめた。
私は聖矢の思いを全身で感じた。私は愛されていると。

「おはよう」ロッカーで友達と朝の挨拶を交わす。
ロッカーを開けるとまた入っているあの手紙。
この2、3日いたずらの手紙が入っている。
でも相手は分かっている。だから何も思わなった。
聖矢にはばれないようにかばんにその手紙をいれようとした。

「何だよその紙?」上靴に履き替えた聖矢が私の前にいた。
やばいと思い、即座にかばんに入れた。
「な、何もない。」きっと聖矢がこのことを知れば…

「そっか。ならいいんだけど」聖矢はいつもの笑顔を見せてくれた。
「う、うん。聖矢、早く教室行こ」


< 81 / 308 >

この作品をシェア

pagetop