聖なる光【完結】
「でさ、行こうぜ」
聖矢は何か話してたみたいで私はまったく聞いてなかった。笑顔に吸い込まれて聞いていなかったんだ。
「えっ、何が?」
「聞いてなかったのかよー」聖矢はぶっきらぼうに私に話してくる。
「ごめんごめん」あなたの笑顔に吸い込まれてましたなんて恥ずかしくて言えるはずがない。
「で、なんて?」
「だから、ディズニーランド俺、行ったことないの。だから、光、一緒に行こう」聖矢は楽しそうに誘ってくる。
「うん、行きたい!!」
「じゃあ、部活引退してからだな」
「そうだね。今は行けそうないね」
「まあ、部活終わったら色んなとこ行こうな」
「何か、今日の聖矢積極的っていうかなんか違う…」
「そうか?」
私をなんとか慰めようとしてるような気がする。
やっぱり私、顔に出てるのかな。