聖なる光【完結】

「いや、私の勘違いかも」
私はその話題から避けたくてまたディズニーランドの話を持っていった。

あの時はバスケットボールの色が黒色に見えた。すべてがモノクロに。
こんなに大好きなバスケが黒に見えるなんて思いもしなかった。

ねぇ、聖矢。
私、どうしたらいいんだろう。

この時期になって男子バスケ部と一緒に練習しだしたからだろうか。

拓真がいないことをまだ私は受け入れられないんだろうか。分からない…。

とにかく今は全部がモノクロに見えるの。

私は聖矢とバイバイしてそのまま拓真のお墓へ向かった。どうしても拓真に会いたかった。

前なんか夜にお墓に来るなんて考えられなかったけど今は全然普通に来れる。

拓真がいる…そう思えば私は怖いものがない。

怪談話なんて怖くないけどお墓なんて本当にでてきそうで怖い。

だけど、ここにいるひとたちはきっと私に勇気をくれる…
そう考えるようになった。それからここに来ると体が本当に楽になるのだ。

だから今日、拓真に会いにきた。
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