Giselle
「君あれやろ!!! 鹿山家の長女」
にやりと笑う男の人はかなりイケメン。
ちょっと癖のある髪の毛はキレイな茶色で
鼻も背もスラッと高くて…
アイドル?ってくらいキラキラしてた。
「…そーですけど」
泣いてたのをばれたくなかったのもあって顔を隠しながら答える。
「こんな時間になにしてるん、
危ないやろ?女の子が森ん中で」
「そっちこそ…ここは立ち入り禁止で…」
「えっ、もしかして覚えてへんの?」
覚えてない…?あたしに関西のお友だちは…
「…すいません」
「あー、まぁ小さかったもんなぁ
俺ん名前は、川島 章です」
「かわしま…しょう?」