彼女が嘆くのは誰のせい?
自覚の有無に関わらず、人間とは“自分”を基準に考える節があるようだ。
なら、その基準に添わないものを“異端”と見なし、対策を講じるのは、いわば人間の本能と言えるのではないだろうか。
ある程度の知恵がつけば、それに伴って得た“理性”で抑えられるのだろうが、経験浅く、本能のままに生きているとも言える子供ならば、恐らくすぐに行動に出るだろう。
そして、それを幼い頃から継続してしまっているがために、成長しても、それが“習慣”となり、次第に付いていった知恵、そして力も加わりエスカレートして、ようやく大人たちが認める“いじめ”になるのではないか?