会長サマのお隣。
…そうです。
その時の会長はなぜかご機嫌で、「許してやってもいいよ」だなんて、自分から言い出してくれたのです。
今思えば、会長が優しいなんて明らか不自然。
けれども、そのときの私は先輩と出会えた喜びで、その不自然さに気づかないままでした。
『……。』
わから、ない。
会長が不機嫌である理由が、全く想像できません。
私が会長の机に体をぶつけてしまったことは、許してもらえてるはず。
だとしたら、会長は何に怒ってるのでしょう。