会長サマのお隣。
『…お待たせしましたぁ。』
のそのそと会長の元へと近寄り、マグカップを会長の前へと差し出す。
会長の様子を伺いつつも、なるべく自然に。
営業スマイルはかかせません。
「……。」
会長が無言のまま、私を見ずにマグカップに視線を向けました。
その視線は鋭く、決していいものとは言えない。
ドクン、ドクンと私の胸が荒波のように波立っています。
心臓に悪いから…
できれば早く飲んでいただきたい。