会長サマのお隣。
『な、なんでもないですから!』
「…あっそ。」
胸の前で手のひらをブンブンさせながら、必死に弁解の言葉を繋ぐ私。
会長は私を一瞬白々しい目で見つめましたが、すぐにコーヒーへと視線を戻していきました。
どうやら、私の行動には興味がないみたいです。
「……。」
会長が、コーヒーを味わうように、軽く瞳を閉じる。
そして、それをジッと見つめる私。
今、会長は目を閉じているので、盗み見しほうだいです。