会長サマのお隣。
美穂が鼻歌を歌えば、隣の俺までが見られるということ。
別に、それはいいんだけさ。
もし教師が美穂の鼻歌に気づいた場合、俺まで教師の視界に入ってしまうわけで。
…ロクに居眠りでさえ、できやしねぇ。
俺は無駄な説教を受けずに、できれば効率よく睡眠したい。
『……。』
と、いうわけで。
俺は素早く足を机の横に出し、美穂のすねを思いっきり蹴飛ばす。
「…んに゛ゃ!?」
美穂が怪しい声をあげたけど、そこはしれっと無視をする。
…俺は関係ありません、って顔で。