会長サマのお隣。
それでも教師は、俺と美穂の怪しいやり取りに気がつかないらしい。
…まぁ。俺が気づかれないように、タイミングを見計らったんだけど。
だって、さっきも言ったけれど、美穂がこの授業で教師に目を付けられたら困るし。
俺の睡眠を妨害するものは、排除あるのみ。
「…な、なにするんですかぁ。会長!」
美穂が痛みを我慢したような、涙目で俺に訴えかけてくる。
一応、授業中だから小声で。
…そんな顔してるから、またイジメたくなる。
それを美穂はわかっていないのだろうか。