会長サマのお隣。



先輩の時は自分から駆け寄るくせに、俺から逃げる美穂にムカついて。



先輩のことを嬉しそうに話す美穂を見ると、どうしようもなくイラッときて。




「会長…っ!?」




無理やりにでも、美穂に、俺のことしか考えられなくしようと思った。



力づくにでも、先輩のことを考える暇なんか与えさせないようにしようと思った。




『……。』




だけど、美穂を俺のものにしようとした瞬間。




――やっぱり、理性が踏みとどまるんだ。



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