会長サマのお隣。
今日は、絶対無視をする。
今日は、絶対見せたりしない。
自分の胸に、誓った俺。
…だけど、美穂は俺の計画を狂わせる天才だったらしい。
「お願いします…!」
泣きつくように、俺に飛びついてくる美穂。
予想を遥かに超えた出来事に内心驚きつつも、俺は静かにのけぞる。
けれども、どこからそんな力が出てくるのか、美穂はしっかりと俺の腕を持って離してくれなかった。
「私の未来がどうなってもいいんですか!?」
…いや、知らねぇし。
たかが授業ごときで、ここまで言う美穂のスケールの重さに、軽く眉を寄せる俺。