会長サマのお隣。
『会長…。』
ここで手を引くわけにはいかない私は、消え入るような声で会長に言葉を発する。
やはりと言った感じで会長は、ピクリとも私に視線を向けることはありません。
けれども短いですが、やっと言葉を発してくれました。
「…反対側の隣に頼めばいいじゃん。」
いい加減な会長の言葉に、一瞬、どんな返事をしようか迷ってしまう。
会長は、わかってて言ってるのかな?
外見から男の子に嫌われてる私が、貸してもらえるはずがないのです。