会長サマのお隣。



「…すいません。なんでもないんで。

授業続けてください。」




ふいに会長が口を開いたのは、心が全く見えない機械で録音されたような言葉。



“すいません”なんて絶対思ってないような口調だったけれど、クラスメートや先生は何も突っ込まない。



先生は戸惑いつつも、会長の言葉に従うように授業を再開させました。





『会、長…?』




この言葉しか、出てこなかった。



まだまだ聞きたいことはあるけれど、これ以上なにかを聞いてはいけないような、そんな空気を会長はかもちだしています。



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