会長サマのお隣。



さっきの教科書、会長と一緒に見たいと思いました。




1人で見せてくれるとか、そんな優しさを私は望んでいなくて。



どうせなら、「ばっかじゃねぇの」って呆れながらも、一緒に見てくれる方がよかったのです。




―…そんな私は、おかしいんですか?






『……。』




思わずキュッと固く結ばれた、私の唇。



いつの間にか会長に頼るという選択肢は消えていて、どうしようかと頭を試行錯誤する。




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