会長サマのお隣。



なんか、喉が乾いた。

コーヒーが飲みたい。



漫画本とこのソファーにコーヒーって、最高の組み合わせだと思うんだけど。




『……。』




やっぱり、立ち上がって自分でやるのが面倒だった俺。



いくらソファーと漫画とコーヒーの相性がよくても、自分の手間が必要ならそんなの意味がない。




――そんな俺は、無意識に奴の名前を呼んでいた。




『…美穂、お茶。』



奴の名前と、述語が存在しない単語だけの文。



全てを言ってしまったところで、俺は間違えに気づく。




……俺。


何言ってんだ…??



< 219 / 328 >

この作品をシェア

pagetop