会長サマのお隣。
なんか、喉が乾いた。
コーヒーが飲みたい。
漫画本とこのソファーにコーヒーって、最高の組み合わせだと思うんだけど。
『……。』
やっぱり、立ち上がって自分でやるのが面倒だった俺。
いくらソファーと漫画とコーヒーの相性がよくても、自分の手間が必要ならそんなの意味がない。
――そんな俺は、無意識に奴の名前を呼んでいた。
『…美穂、お茶。』
奴の名前と、述語が存在しない単語だけの文。
全てを言ってしまったところで、俺は間違えに気づく。
……俺。
何言ってんだ…??