会長サマのお隣。
目を閉じて浮かぶのは、端から見てもわかりやすいぐらいの俺の失体。
最初から美穂のどんくささなんか、見破っていた。
それなのに俺は、なぜ美穂を今まで側に置いていた?
なんで俺は、生徒会に入った?
つうか俺、生徒会とか面倒くさいこと、入るつもりなかったのに。
そこまでして、なんで美穂を置いておく意味があったのか?
『……っ』
――そんなの、最初から理由なんか決まっている。
俺は、美穂が好きだから。