会長サマのお隣。
適当に、指先でペラペラとページを捲っていく俺。
少年漫画に恋愛漫画があるのかさえわからないけど、とりあえず探してみる。
別になかったらなかったで、それでいい。
『……。』
めんどくさそうに。だけども、それらしきものは見逃さないように真剣に漫画雑誌を見つめる。
そしてまた一つ、ページを捲ろうとした。
その時、だった。
「失礼します!」
そんな声とともに、コンコンと扉を叩く音。
教師だったら面倒なので、とりあえず漫画雑誌をスクールバックに戻す。