会長サマのお隣。



ハァ、と。俺は一つ、小さくため息。



何しにきたのかわからないけど、ちゃんとした理由がないなら帰っていただきたい。



意味もなくここにいられるのは、俺の邪魔。




『あのー。』

「なんで美穂ちゃん、生徒会室にいないのぉ?」

『……。』




俺に言ってるわけではない、俺の言葉を遮るような独り言。



結愛先輩に向けていた笑顔が、ピクリと切れていくような気がした。




ここまで無視するってことは、ワザと、だよな…?



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