会長サマのお隣。
俺の頭にフツフツと湧いてくるのは、熱のような怒りの感情。
いくら先輩だからと言っても、さすがにムカつく。
我慢できない。
俺は強硬手段にでることにした。
『……。』
一歩、また一歩と、小さくも着々と結愛先輩に近づいていく。
気づいてないフリをして無視するなら、無視できなくすればいい。
肩でも叩いて、無理にでも気づいてないフリをできなくすればいいんだ。
もう目の前に結愛先輩が来たという瞬間、俺は結愛先輩の肩へと手を伸ばした。
「結愛先ぱ…」
『ねぇねぇ、会長くん!』