会長サマのお隣。



『会長…、どうでしたか?』




気づいたら、口からその言葉が出ていました。



会長の様子が知りたくて。


少しでもいいから。どんなことでもいいから、会長のことが知りたかったのです。



「……。」




珍しく私が唐突に言葉を発したからか、面を食らったような顔をする結愛先輩。



私をしばらくジーッと見つめたあと、なにかを思いついたようにニコッと笑う。




「別に…、案外普通だったよ?」




楽しそうに笑う結愛先輩と反面、それを聞いた途端、自分でもわかるぐらいテンションが下がったのを感じました。



< 250 / 328 >

この作品をシェア

pagetop