会長サマのお隣。


もし、私も結愛先輩みたいに可愛らしかったら、自分に自信が持てたのでしょうか。


ワンピースだって、素直な気持ちで喜べたのでしょうか。



自分の自信がなくなっていくのと比例するように厚さを増したメガネが、今はとてつもなく重く感じます。




「美穂ちゃん…?」



結愛先輩の焦ったような心配混じりの声が、私の頭に入ることなく抜けていく。



この時の私は、色々と限界だったのです。




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