会長サマのお隣。



可愛くなった私を見て、会長をなんて言う?どう思う?



“俺に話しかけんな”って。



また、あの時のように突き放されるのが怖いんです。




「大丈夫だよ。」




私の気持ちを、結愛先輩は読めるのでしょうか。



そんなはずはないと思うけど、結愛先輩はエスパーなんじゃないかって、思えてきます。



それぐらい、結愛先輩は私の気持ちの的を得ているから。




「美穂ちゃんのことを唯一、1人の女の子として見てくれた男の子なんでしょ?」



結愛先輩の問いに、私は小さく頷く。



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