会長サマのお隣。
★どんくさい彼女
【勇輝サイド】
「これは何かの間違いだ!」
『……。』
そう言いながら、隣でバタバタしている美穂を、白々しい目で見つめる俺。
その独り言とは言えない独り言は、限りなく俺の読書(マンガ)の邪魔。
そのうるさい口を塞いでしまいたくなる。
「…2、3…。」
美穂の片手にあるのはテストの答案。
…多分、点数を認めたくなくて、必死に先生の数え間違えを探しているのだろう。