会長サマのお隣。



『…なにがしたいんですか。』




携帯を取り出し、さっきのメールを見ながらため息をつく俺。



満面な笑みとふざけた文面を見ているうちに怒りは引いていき、徐々に吹き上がるのは呆れにも似た気持ち。




本当、馬鹿馬鹿しい。


こんなことをする結愛先輩も馬鹿げてるけど、こんなのを真に受けた俺も俺だ。



「本当に来たんだね~」




かわされる質問に、噛み合わない会話。



喫茶店のテーブルに肘をつき、なんとなく下品な笑みの結愛先輩は、やっぱり俺との相性は悪いらしい。



…存在自体がイラつくとか、初めてなんだけど。



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